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Channel: 死刑をとめよう!長野の会のブログ
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2つの企画紹介

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死刑廃止に関する、企画です。
まだまだ情報を頂いていますが、とりあえず2つ紹介します。
 ↓↓↓
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 〈左側〉
日本弁護士連合会第59回人権擁護大会シンポジウム第3分科会
 
 死刑廃止と拘禁刑の改革を考える
  ~寛容と共生の社会を目指して~
 
 2016年10月6日(木)12:30~19:00

 ホテルフジタ福井3階   
  「ザ・グランユアーズ フクイ」
     ※事前申し込み不要・入場無料


 〈右側〉
響かせあおう 死刑廃止の声 2016

世界死刑廃止デー企画[死刑と憲法]
 死刑は違憲? 死刑は要らん!

 2016年10月15日(土)14:00~18:15
 新宿区立牛込箪笥区民ホール
 当日1200円/前売り1000円
 ※賛同団体・賛同人募集中(~9月末日)
 
 死刑をとめよう!長野の会は、この集会の賛同団体になります。


日弁連シンポと宣言

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 昨10月8日の信濃毎日新聞社会面です。前日、福井市で開かれた日本弁護士連合会(日弁連)の人権擁護大会で死刑制度廃止を明記した宣言が採択されたとの記事です。信濃毎日新聞は、一面にもこの宣言の記事を掲げています。
 日弁連が死刑制度の廃止を表明したのは初めてのことです。宣言文は、日弁連のホームページに掲載されています(URLは文末)。参加した弁護士によると死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求めた宣言だそうです。賛成546票、反対96票、棄権144票だったとのこと。
 前にご紹介しましたが、人権擁護大会に先立って、6日には、福井市内でシンポジウム死刑廃止と拘禁刑の改革を考える~寛容と共生の社会をめざして~が開かれました。6日は、初めて長野から下りの北陸新幹線に乗って、このシンポジウムに出向きました。
 シンポジウムは、公開で、各地の弁護士や市民が参加しました。オープニングは袴田秀子さんの短いが力強いスピーチでした。冤罪で死刑囚となり、再審開始が決定して約48年ぶりに釈放された袴田巌さんのお姉さんです。
 ビデオメッセージと来賓挨拶が続いた後、日本の刑罰の現状と課題、諸外国に見る死刑廃止と拘禁刑改革の現状について、報告があり、パネルディスカッションへと進みました。
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イメージ 3
















 会場の内外には、「死刑制度は絶対必要」というゼッケンを付けた全国犯罪被害者の会の方たちの姿やチラシが目立ちました。そしてディスカッションでも、死刑制度廃止方針への疑義や反対、または怒りの意見が多く出されました。
 シンポジウムの様子や人権擁護大会で票が割れたことからして、死刑制度廃止を含む宣言の採択は力技だったと言えそうです。力技であっても、むしろそれを含めて私は支持します。ただ、日弁連は、この宣言を力技で通したことをはっきり自覚するべきだと思います。そして、責任と覚悟を持って、死刑制度廃止と刑罰改革の活動を強化してほしい。
 もちろん、宣言を支持する私たちも。
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福井駅の恐竜、すてきでした。
 

田尻賢一さんの死刑執行に抗議します

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 掲載が遅くなりましたが、11月11日に金田勝年法務大臣は、福岡拘置所内で田尻賢一さんの死刑を執行しました。第2次安倍政権後17人目の執行で、裁判員裁判での死刑判決が確定した2人目の執行ということになります。
 トランプ氏の米大統領選勝利がマスコミを賑わす中、新聞各紙の扱いは小さかったと言えそうです。朝日新聞、信濃毎日新聞とも、簡単な記事が社会面に載っただけでした。
 田尻賢一さんは、2004年に女性1人を殺害し、2011年にも女性1人を殺害し、その方の夫に重傷を負わせ計約28万円を奪ったとして、2011年10月に裁判員裁判で死刑判決を受けました。控訴は棄却され、弁護人の上告を自ら取り下げて、2012年9月に死刑判決が確定しています。
 犯行から裁判員裁判の判決までわずかに8ヶ月、さらに上告取り下げによる判決確定まで1年7ヶ月です。まず、そのスピードに驚きます。死刑をとめよう!長野の会が支援している真島事件の裁判に比べても驚くべき速さです。本人や弁護人が、公判に向けてじゅうぶんに準備する時間があったとは思えません。
 あまりにも速い裁判過程、自ら上告を取り下げたこと。孤立した元被告人のかんばせが浮かびます。今回も、執行のタイミング、人選ともまさに政治でした。
 特に田尻さんの執行は、日本弁護士連合会が死刑廃止に向けた声明を発した1ヶ月後になされました。日弁連の意向にかかわりなく、死刑を執行することで、政権が死刑制度の堅持をアピールしたように見えます。そうであれば、際立っておぞましい政治です。
 また、今回、初めて犯罪被害者支援弁護士フォーラムが「法律に従って死刑が執行されるのは当然のこと」とする声明を出したそうです。声明文を入手できていないので、正確なことは言えませんが、声明が「死刑判決が確定した以上、執行は当然である」「法に従った執行を非難することは、法を守らなくて良いということになる」という内容を含んでいるとすれば、法律の専門家の声明としてあまりにも雑で不正確です。刑事訴訟法は「死刑の執行は法務大臣の命令による」と定めていますが、法務大臣は執行を命令しなくてはならないと定めてはいません。執行の命令は司法ではなく、行政の仕事です。法務大臣が事件や判決を調べて疑問を抱いたり、思想信条から、執行命令書にサインしない、執行を命令しないということはありうるだろうし、実際に執行の命令を出さなかった法務大臣は何人もいます。死刑判決の確定=死刑の執行ではありません。
 そんなことはわかりきっている弁護士が、マスコミや市民に向かって、あえて不正確で雑なアナウンスをしたのなら許しがたいことです。いずれにしろ、声明文を読みたいと思いますが。
 再度、田尻賢一さんの死刑執行に抗議します。

犯罪被害者支援弁護士フォーラムの声明

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 昨日の投稿で触れた犯罪被害者支援弁護士フォーラム(vsフォーラム)の声明は、こちらにあります。
 
 声明は、やはり、雑で不正確だと思います。
 この声明を、法律の専門家である弁護士のグループが出したことに、悪意を感じます。

伊藤和史の世界 8

近況

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 長らくのご無沙汰でした。
 2017年最初の写真は、またまた東京拘置所です。少しアングルが違うのだと言い訳しつつ。これは昨年の12月に写したのだとさらなる言い訳です。
 この東京拘置所に真島事件の死刑囚となってしまった松原智浩さんと伊藤和史さんが暮らしています。未決の時から数え、松原さんは6年目、伊藤さんは5年目となります。
 とは言え、松原さんも伊藤さんも自らが暮らすこの建物を眺めることはありません。かつて、裁判所へ向かう車中で見たかもしれませんが、裁判は終結しました。また、2人は、この建物の中から、外を見ることもできません。建物には1階を除いて窓がないので、被収容者は外を見ることができないのです。
 面会者は、1階で持ち物や身体の検査を受け、長い長いコンクリートの廊下を進み、エレベーターで上層階に上がり、面会室に入ります。廊下のは入り口、少しは外が見えますが、そのあとは出てくるまで全く見えません。「検問」を入ってから出るまで、30分そこそこなのに、私は閉塞感に息苦しくなり、受付エリアに出ると必ず深呼吸します。この閉塞感が続く生活を想像することもできません。
 
 写真を撮った12月8日、松原智浩さんに面会しました。いつも穏やかな笑顔で、こちらが癒されて帰って来る面会になるのですが、今回は少しやつれたように感じました。2011年3月に面会するようになってはじめて持った印象です。年月は容赦なく過ぎている。この閉鎖空間の中で、毎朝執行と向き合いながら。
 松原さんについては、昨年5月31日、宮田桂子弁護士が長野地裁に再審請求書を提出しました。松原さんはずっと再審請求の意思を示さずにいましたが、伊藤さんの死刑が確定し、執行の危機が現実として迫る中で、宮田弁護士や大槻弁護士が押し切る形で再審請求の運びとなったものです。支援一同、胸をなでおろしたのもつかの間、12月5日には、その再審請求が棄却されました。わずか半年。異例の早さだそうです。9日には東京高裁に即時抗告し、今に至っています。
 一方、昨5月25日に死刑が確定した伊藤和史さんの様子や表情をうかがうことはできません。伊藤さんとの面会や文通は、今村義幸弁護士以外、死刑をとめよう!長野の会の誰も許可されていません。伊藤さんは、ご家族と今村弁護士、安田好弘弁護士、それと、僧侶の方1名との交通のみが許可されています。今村弁護士によると、伊藤さんは思うように外部交通が見込めないこともあり、やや不安定になり元気を失っているとのことです。昨年の情報ではありますが。
 差し入れも交通の許可を得ている松原さんにはお菓子や果物も入れられますが、伊藤さんにはお金か切手しか認められません。それらを差し入れると、「◯月◯日 △△円(切手△△円分)を受け取りました。ありがとうございます。」という自筆の「手紙」が届きます。署名も入れてたった3行の便り。でも、安堵します。
 つまり、外部交通の許可がなくても、誰からでも現金と切手は差し入れできるということです。それと何も書いていない絵はがきも入るはずです。伊藤さんには、絵はがきやカードを送っていますが、「受理できない」という通知が来ないところを見ると本人に渡っていると思われます。
 これは、松原さん、伊藤さんだけでなく、すべての死刑囚について同様です。本人には、いくばくかの励ましになるだろうし、拘置所や法務省に対しては「支援が付いているぞ」「見張っているぞ」のアピールになり、これもいくばくか執行の抑制になるかもしれません。
 お金や切手や絵はがきを、獄中に送ってみてください。次回、「送り方」を書きます。多く、先輩の皆さんからの受け売りですが。
 本年もよろしくお願いします。(酔)

伊藤和史の世界 9

差し入れの仕方

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 昨日、死刑囚となってしまった伊藤和史さんへの、絵はがきやカードについて「通知が来ないから、届いている」と書いたところ、ポストにこの通知が入っていました。東京拘置所から、「差入れ金品の受取りについて(通知)」
 暮れに年賀状代わりにと送ったカードが差入れ不許可となりました。その前に送った絵はがきは届いているようです。通信文のないカードと絵はがき、どこが違うのか!?
 カードには「Have a Good day」みたいな印字があったからか。あるいは、折り返して2ページになていたからか。これまでも、何度か獄中者への差入れ(文書)が不許可になったことがありますが、理由を聞いても決して教えてくれません。だから推察するしかない。言ってみれば、拘置所の胸先三寸です。
 それでも、「岡嵜からカードが来ていたけれど、差入れ不許可にした」と本人に伝えてくれたことを願います。以前、まだ伊藤さんが被告人だった頃、絵が飛び出す仕掛けのあるクリスマスカードを送ったところ、不許可になりました。その時は、伊藤さん本人から「カードを送ってもらったけれど、仕掛けのある物は許可されません」という手紙をもらいました。でも、今はダメかな。伊藤さんはすでに死刑囚であり、私とは交通が許可されていないわけで。
 と、いうわけで、カードは必ずしも届かないようです。外部交通権がなくても、送れるのは、①現金 ②切手 ③絵はがきということになります。安全な送り方は↓↓。

①現金
 少額でも現金書留で送る。自分の名前と一言「再審請求の費用にしてください」「日用品を買ってください」など書いた紙を同封するのがオススメ。本人が紙を見ることはないが、刑務官から伝言が伝わる可能性がある。伝わらなくても拘置所へのアピールにはなる。
 文書の同封のあるなしに関わらず、誰からの差入れかは本人に伝わる。
②切手
 封筒に入れて送る。やはり一言の同封がオススメ。
③絵はがき
 何も書かず、封筒に入れて送る。複数枚でもたぶんセットでも大丈夫。ただし、大阪拘置所の林眞須美さんに伊藤和史さんのポストカードセット「『心のおと』から言葉と絵~伊藤和史の世界~」を送ったら、不許可になった。(~_~;)

送り先住所:
 〒124-0001
 東京都葛飾区小菅1-35-1ーA
  松原智浩様
  伊藤和史様
 ※他の被収容者も住所は同じです。
 
 試してみてください。現金と切手は、東京拘置所の差入れ窓口から入れることもできます。現金の場合は印鑑が必要です。許可不許可は拘置所の(根拠不明の)判断ですが、送ることにも意義があります。

※ 松原さんは、律儀というか頑固というか、現金や切手は受け取らないかもしれません。送るのは絵はがき1枚くらいが無難かと思います。
 
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死刑廃止に関する、企画です。
まだまだ情報を頂いていますが、とりあえず2つ紹介します。
 ↓↓↓
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日本弁護士連合会第59回人権擁護大会シンポジウム第3分科会
 
 死刑廃止と拘禁刑の改革を考える
  ~寛容と共生の社会を目指して~
 
 2016年10月6日(木)12:30~19:00

 ホテルフジタ福井3階   
  「ザ・グランユアーズ フクイ」
     ※事前申し込み不要・入場無料


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響かせあおう 死刑廃止の声 2016

世界死刑廃止デー企画[死刑と憲法]
 死刑は違憲? 死刑は要らん!

 2016年10月15日(土)14:00~18:15
 新宿区立牛込箪笥区民ホール
 当日1200円/前売り1000円
 ※賛同団体・賛同人募集中(~9月末日)
 
 死刑をとめよう!長野の会は、この集会の賛同団体になります。

日弁連シンポと宣言

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 昨10月8日の信濃毎日新聞社会面です。前日、福井市で開かれた日本弁護士連合会(日弁連)の人権擁護大会で死刑制度廃止を明記した宣言が採択されたとの記事です。信濃毎日新聞は、一面にもこの宣言の記事を掲げています。
 日弁連が死刑制度の廃止を表明したのは初めてのことです。宣言文は、日弁連のホームページに掲載されています(URLは文末)。参加した弁護士によると死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求めた宣言だそうです。賛成546票、反対96票、棄権144票だったとのこと。
 前にご紹介しましたが、人権擁護大会に先立って、6日には、福井市内でシンポジウム死刑廃止と拘禁刑の改革を考える~寛容と共生の社会をめざして~が開かれました。6日は、初めて長野から下りの北陸新幹線に乗って、このシンポジウムに出向きました。
 シンポジウムは、公開で、各地の弁護士や市民が参加しました。オープニングは袴田秀子さんの短いが力強いスピーチでした。冤罪で死刑囚となり、再審開始が決定して約48年ぶりに釈放された袴田巌さんのお姉さんです。
 ビデオメッセージと来賓挨拶が続いた後、日本の刑罰の現状と課題、諸外国に見る死刑廃止と拘禁刑改革の現状について、報告があり、パネルディスカッションへと進みました。
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 会場の内外には、「死刑制度は絶対必要」というゼッケンを付けた全国犯罪被害者の会の方たちの姿やチラシが目立ちました。そしてディスカッションでも、死刑制度廃止方針への疑義や反対、または怒りの意見が多く出されました。
 シンポジウムの様子や人権擁護大会で票が割れたことからして、死刑制度廃止を含む宣言の採択は力技だったと言えそうです。力技であっても、むしろそれを含めて私は支持します。ただ、日弁連は、この宣言を力技で通したことをはっきり自覚するべきだと思います。そして、責任と覚悟を持って、死刑制度廃止と刑罰改革の活動を強化してほしい。
 もちろん、宣言を支持する私たちも。
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福井駅の恐竜、すてきでした。
 

田尻賢一さんの死刑執行に抗議します

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 掲載が遅くなりましたが、11月11日に金田勝年法務大臣は、福岡拘置所内で田尻賢一さんの死刑を執行しました。第2次安倍政権後17人目の執行で、裁判員裁判での死刑判決が確定した2人目の執行ということになります。
 トランプ氏の米大統領選勝利がマスコミを賑わす中、新聞各紙の扱いは小さかったと言えそうです。朝日新聞、信濃毎日新聞とも、簡単な記事が社会面に載っただけでした。
 田尻賢一さんは、2004年に女性1人を殺害し、2011年にも女性1人を殺害し、その方の夫に重傷を負わせ計約28万円を奪ったとして、2011年10月に裁判員裁判で死刑判決を受けました。控訴は棄却され、弁護人の上告を自ら取り下げて、2012年9月に死刑判決が確定しています。
 犯行から裁判員裁判の判決までわずかに8ヶ月、さらに上告取り下げによる判決確定まで1年7ヶ月です。まず、そのスピードに驚きます。死刑をとめよう!長野の会が支援している真島事件の裁判に比べても驚くべき速さです。本人や弁護人が、公判に向けてじゅうぶんに準備する時間があったとは思えません。
 あまりにも速い裁判過程、自ら上告を取り下げたこと。孤立した元被告人のかんばせが浮かびます。今回も、執行のタイミング、人選ともまさに政治でした。
 特に田尻さんの執行は、日本弁護士連合会が死刑廃止に向けた声明を発した1ヶ月後になされました。日弁連の意向にかかわりなく、死刑を執行することで、政権が死刑制度の堅持をアピールしたように見えます。そうであれば、際立っておぞましい政治です。
 また、今回、初めて犯罪被害者支援弁護士フォーラムが「法律に従って死刑が執行されるのは当然のこと」とする声明を出したそうです。声明文を入手できていないので、正確なことは言えませんが、声明が「死刑判決が確定した以上、執行は当然である」「法に従った執行を非難することは、法を守らなくて良いということになる」という内容を含んでいるとすれば、法律の専門家の声明としてあまりにも雑で不正確です。刑事訴訟法は「死刑の執行は法務大臣の命令による」と定めていますが、法務大臣は執行を命令しなくてはならないと定めてはいません。執行の命令は司法ではなく、行政の仕事です。法務大臣が事件や判決を調べて疑問を抱いたり、思想信条から、執行命令書にサインしない、執行を命令しないということはありうるだろうし、実際に執行の命令を出さなかった法務大臣は何人もいます。死刑判決の確定=死刑の執行ではありません。
 そんなことはわかりきっている弁護士が、マスコミや市民に向かって、あえて不正確で雑なアナウンスをしたのなら許しがたいことです。いずれにしろ、声明文を読みたいと思いますが。
 再度、田尻賢一さんの死刑執行に抗議します。

犯罪被害者支援弁護士フォーラムの声明

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 昨日の投稿で触れた犯罪被害者支援弁護士フォーラム(vsフォーラム)の声明は、こちらにあります。
 
 声明は、やはり、雑で不正確だと思います。
 この声明を、法律の専門家である弁護士のグループが出したことに、悪意を感じます。

伊藤和史の世界 8

近況

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 長らくのご無沙汰でした。
 2017年最初の写真は、またまた東京拘置所です。少しアングルが違うのだと言い訳しつつ。これは昨年の12月に写したのだとさらなる言い訳です。
 この東京拘置所に真島事件の死刑囚となってしまった松原智浩さんと伊藤和史さんが暮らしています。未決の時から数え、松原さんは6年目、伊藤さんは5年目となります。
 とは言え、松原さんも伊藤さんも自らが暮らすこの建物を眺めることはありません。かつて、裁判所へ向かう車中で見たかもしれませんが、裁判は終結しました。また、2人は、この建物の中から、外を見ることもできません。建物には1階を除いて窓がないので、被収容者は外を見ることができないのです。
 面会者は、1階で持ち物や身体の検査を受け、長い長いコンクリートの廊下を進み、エレベーターで上層階に上がり、面会室に入ります。廊下のは入り口、少しは外が見えますが、そのあとは出てくるまで全く見えません。「検問」を入ってから出るまで、30分そこそこなのに、私は閉塞感に息苦しくなり、受付エリアに出ると必ず深呼吸します。この閉塞感が続く生活を想像することもできません。
 
 写真を撮った12月8日、松原智浩さんに面会しました。いつも穏やかな笑顔で、こちらが癒されて帰って来る面会になるのですが、今回は少しやつれたように感じました。2011年3月に面会するようになってはじめて持った印象です。年月は容赦なく過ぎている。この閉鎖空間の中で、毎朝執行と向き合いながら。
 松原さんについては、昨年5月31日、宮田桂子弁護士が長野地裁に再審請求書を提出しました。松原さんはずっと再審請求の意思を示さずにいましたが、伊藤さんの死刑が確定し、執行の危機が現実として迫る中で、宮田弁護士や大槻弁護士が押し切る形で再審請求の運びとなったものです。支援一同、胸をなでおろしたのもつかの間、12月5日には、その再審請求が棄却されました。わずか半年。異例の早さだそうです。9日には東京高裁に即時抗告し、今に至っています。
 一方、昨5月25日に死刑が確定した伊藤和史さんの様子や表情をうかがうことはできません。伊藤さんとの面会や文通は、今村義幸弁護士以外、死刑をとめよう!長野の会の誰も許可されていません。伊藤さんは、ご家族と今村弁護士、安田好弘弁護士、それと、僧侶の方1名との交通のみが許可されています。今村弁護士によると、伊藤さんは思うように外部交通が見込めないこともあり、やや不安定になり元気を失っているとのことです。昨年の情報ではありますが。
 差し入れも交通の許可を得ている松原さんにはお菓子や果物も入れられますが、伊藤さんにはお金か切手しか認められません。それらを差し入れると、「◯月◯日 △△円(切手△△円分)を受け取りました。ありがとうございます。」という自筆の「手紙」が届きます。署名も入れてたった3行の便り。でも、安堵します。
 つまり、外部交通の許可がなくても、誰からでも現金と切手は差し入れできるということです。それと何も書いていない絵はがきも入るはずです。伊藤さんには、絵はがきやカードを送っていますが、「受理できない」という通知が来ないところを見ると本人に渡っていると思われます。
 これは、松原さん、伊藤さんだけでなく、すべての死刑囚について同様です。本人には、いくばくかの励ましになるだろうし、拘置所や法務省に対しては「支援が付いているぞ」「見張っているぞ」のアピールになり、これもいくばくか執行の抑制になるかもしれません。
 お金や切手や絵はがきを、獄中に送ってみてください。次回、「送り方」を書きます。多く、先輩の皆さんからの受け売りですが。
 本年もよろしくお願いします。(酔)

伊藤和史の世界 9


差し入れの仕方

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 昨日、死刑囚となってしまった伊藤和史さんへの、絵はがきやカードについて「通知が来ないから、届いている」と書いたところ、ポストにこの通知が入っていました。東京拘置所から、「差入れ金品の受取りについて(通知)」
 暮れに年賀状代わりにと送ったカードが差入れ不許可となりました。その前に送った絵はがきは届いているようです。通信文のないカードと絵はがき、どこが違うのか!?
 カードには「Have a Good day」みたいな印字があったからか。あるいは、折り返して2ページになていたからか。これまでも、何度か獄中者への差入れ(文書)が不許可になったことがありますが、理由を聞いても決して教えてくれません。だから推察するしかない。言ってみれば、拘置所の胸先三寸です。
 それでも、「岡嵜からカードが来ていたけれど、差入れ不許可にした」と本人に伝えてくれたことを願います。以前、まだ伊藤さんが被告人だった頃、絵が飛び出す仕掛けのあるクリスマスカードを送ったところ、不許可になりました。その時は、伊藤さん本人から「カードを送ってもらったけれど、仕掛けのある物は許可されません」という手紙をもらいました。でも、今はダメかな。伊藤さんはすでに死刑囚であり、私とは交通が許可されていないわけで。
 と、いうわけで、カードは必ずしも届かないようです。外部交通権がなくても、送れるのは、①現金 ②切手 ③絵はがきということになります。安全な送り方は↓↓。

①現金
 少額でも現金書留で送る。自分の名前と一言「再審請求の費用にしてください」「日用品を買ってください」など書いた紙を同封するのがオススメ。本人が紙を見ることはないが、刑務官から伝言が伝わる可能性がある。伝わらなくても拘置所へのアピールにはなる。
 文書の同封のあるなしに関わらず、誰からの差入れかは本人に伝わる。
②切手
 封筒に入れて送る。やはり一言の同封がオススメ。
③絵はがき
 何も書かず、封筒に入れて送る。複数枚でもたぶんセットでも大丈夫。ただし、大阪拘置所の林眞須美さんに伊藤和史さんのポストカードセット「『心のおと』から言葉と絵~伊藤和史の世界~」を送ったら、不許可になった。(~_~;)

送り先住所:
 〒124-0001
 東京都葛飾区小菅1-35-1ーA
  松原智浩様
  伊藤和史様
 ※他の被収容者も住所は同じです。
 
 試してみてください。現金と切手は、東京拘置所の差入れ窓口から入れることもできます。現金の場合は印鑑が必要です。許可不許可は拘置所の(根拠不明の)判断ですが、送ることにも意義があります。

※ 松原さんは、律儀というか頑固というか、現金や切手は受け取らないかもしれません。送るのは絵はがき1枚くらいが無難かと思います。
 
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伊藤和史の世界 10

伊藤和史の世界 11

伊藤和史の世界 12

伊藤和史の世界1~12

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 昨日、「伊藤和史の世界12」をアップしました。これで、ポストカードセットに編んだ作品すべてのアップが終わりました。伊藤さんとの約束通り、1日1枚づつ掲載しましたが、なんと2年かかってしまいました。
 その間に伊藤さんは死刑判決が確定し、文通も面会もできなくなってしまいました。たくさんの言葉をやり取りしていた頃は、さほどに染みなかった絵と言葉が、今はかけがえのないメッセージとして迫ります。昨日、自分でアップした1枚から目が離せなくなりました。
 「『心のおと』から言葉と絵~伊藤和史の世界~その1」は、たくさんの方の手に渡りましたが、まだ手元に20部ほど残っています。このブログで紹介した12枚の作品とメッセージが入っています。一人でも多くの方に「伊藤和史の世界」をお届けし、1円でも多くの「売り上げ」を伊藤さんに届けたいと、改めて強く願います。
 興味を持たれた方は、気軽にご連絡ください。
 shomei_mashima@yahoo.co.jp

 伊藤さんの作品は是非にと頂いた1枚を残し、全てお返ししましたが、写真は残っています。これからも、1日1枚の約束を守って掲載を続けます。
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